130万円の壁

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130万円まで

(モデルケース)
◆ サラリーマンの夫を持つ妻
◆ 500人以下の企業で、パートとして働いているとき

 

月10万程度で、年収130万円までは、

 

  • 国民健康保険・国民年金や厚生年金などの社会保険料 は夫の支払う夫の保険料内でまかなわれる!(なので妻の分はタダ!)

 

130万円の壁 = 社会保険料の壁

しかし、130万円を超えると、社会保険料の例外がなくなり、

  • 夫の社会保険の扶養から外れて、自分(妻)も、
    国民健康保険・国民年金や厚生年金(公的年金)などの社会保険に加入する義務が
    生まれます。

この社会保険料は、これまでの住民税、所得税、配偶者控除と比べても、
負担額が最も大きいものとなります。

年収131万円だと、
国民健康保険料は、年間およそ65,000円です。
厚生年金保険料は、年間およそ120,000円です。
合計185,000円。
※どちらとも、以降、収入(所得)に応じて、税額が増えていきます。

 

国民年金と厚生年金、どっちがお得?

公的年金は、
第1号被保険者として、個人で「国民年金」に加入するか、
第2号被保険者として、パート先の社会保険(=厚生年金)に加入するかのどちらかとなります。※国民健康保険は共通

どちらに加入するのがお得か、比較してみました。

 

(第1号保険者)
■国民年金は、

  • 厚生年金より、安い。
  • その分、老後の年金額は少ない。
  • 全て自己負担。

自己負担額 月額およそ16,490円、年間およそ197,880円

※平成29年度

 

■厚生年金

自己負担額 月額およそ10,000円、年間およそ120,000円

 

※社会保険に加入することは、厚生年金の加入者であるとともに、国民年金の加入者にもなるということですので、負担額は、国民年金(のみ)より高くなります。

日本年金機構
http://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/hokenryo/index.html

 

つまり、厚生年金は、会社が折半で半分を負担してくれるので、
老後の年金額が多い厚生年金の方が、毎月の自己負担額が安く(お得)なるということ。

 

●注意するべきポイント

130万円を超えたら、どちらかには必ず加入しなければならない、
で、厚生年金の方がお得なら、そちらに入った方がいいとなるのですが、

公的年金の厚生年金の加入は、年収が130万円以上あっても、
以下の条件も満たしていないと加入できません。


1)見込み年収130万円以上に加えて、「勤務時間」と「労働日数」の加入の条件

1(一般社員の)1週間あたりの勤務時間の4分の3以上働いている
2(一般社員の)1週間あたりの労働日数の4分の3以上働いている


2)年収130万円とは関係ない「5つ」の加入の条件 ※ 501人以上の会社でパートとして

  働いている方のみ対象

2016年10月からのいわゆる「106万円の壁」と言われるもので、
501人以上の会社でパートとして働いている方のみが対象で、
1)の条件を満たしていない場合でも、以下条件にすべて当てはまる場合は、
年収が130万円以上でなくても、厚生年金保険に加入しなければなりません。

 

1 週20時間以上の勤務時間
2 1ヶ月の所定内賃金が88,000円(通勤費込み、見込み年収106万円)以上
3 従業員数が501人以上の会社に勤めていること
4 学生ではないこと
5 予定される雇用期間が1年以上であること

 

※1の所定内賃金は以下の方法で計算できます。
時給 × 1週間の所定労働時間 × 52週 ÷ 12ヶ月


問題は、前者の方で、
130万円を超えるなら、この条件をよく確認する必要があるようです。

130万円を超えて、厚生年金に加入したい方は、
1)を押さえないと、負担額は大きいのに、老後にもらえる年金は少ない国民年金に
加入しなければならないので、要注意です。


ついでに、
正確には、年収ではなく、月収(=見込み年収)で決まる。
月収108,334円以上という月収ベースで決まる。
年収130万円を超える見込みなら、扶養から外れる。という訳です。

 

月収108,334円が何ヶ月以上続いたらという決まりはなく、
過去の年収で130万円を超えているかどうかで決まるため、
月収108,334円以上収入があった時点で、過去一年間の収入が130万円あった人は扶養から

外れるというもののようです。


これが、年収130万円の壁でした。

 

■ 収支は、結局どうなる?プラス?マイナス?(シミュレーションを見る)

 

次は、160万円の目安

 

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103万円の壁

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160万円の目安

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